2010年6月30日水曜日

こちょこちょあそび

4494008923 こちょこちょあそび (あかちゃんのあそびえほん)
著者:きむらゆういち
シリーズ:あかちゃんのあそびえほん11
出版社と発売日:偕成社 2006年11月
価格:¥735
ISBN-10: 4031311109
ISBN-13: 978-4031311106
ページ数と大きさ: 26P, 21.2 x 18.6 x 1 cm ハードカバー

要旨:こちょこちょ遊びが大好きな幼女、ユウ。くすぐったケダモノたちの怒りを買い、復讐の手がユウに伸びる。母に助けを求めるも裏切られ、ついにユウはケダモノたちの手に落ちるのだった。

評価:楽しい絵本。簡単な仕掛けもついており、朗読も楽。絵も単純で理解し易い。嫌みもなく、気になるような刷り込みもない。

5段階評価:☆☆☆☆良書(楽しい絵本)

対象:0-2歳(1-2歳)

2010年6月28日月曜日

くれよんのくろくん

4494008923くれよんのくろくん (絵本・こどものひろば)
著者:なかや みわ
出版社:童心社
発売日:2001年10月
価格:¥1260
ISBN-10: 4494008923
ISBN-13: 978-4494008926
ページ数と大きさ: 32p, 26.6 x 19.1 cm ハードカバー


要旨:箱から飛び出し、自分たちで絵を描くことにしたカラフルなクレヨンたち。絵が汚れる事を恐れて黒色クレヨン(クロくん)を仲間はずれにし,描く事を許さない。皆で描いた絵がごちゃごちゃし、クレヨンたちが仲間割れを始めたころ、シャーペンのお兄さんがクロくんにある提案をする。クロくんの大胆な行動に他のクレヨンから批判が集まるが。。。 間違った大団円。

評価:役に立つから仲間として認めるという,ありがちな非情の友達意識を誘導する問題図書。たとえ何の役に立たなくても,誰よりも秀でたところがなくても,誰かを仲間はずれにしてはいけないはずだ。もしクロくんが役に立たなければ,いじめられたままでよかったのか?
 子供に読ませるならば相当な誘導が必要。

5段階評価:☆要注意(間違った道徳観の植え付けの恐れ)

対象:(10歳以上)

2010年6月26日土曜日

こぐまちゃんとどうぶつえん

4772100229こぐまちゃんとどうぶつえん (こぐまちゃんえほん)
著者:わかやまけん
シリーズ: こぐまちゃんえほん
出版社と発売日:こぐま社 1970年10月
価格:¥840
ISBN-10: 4772100229
ISBN-13: 978-4772100229
ページ数と大きさ: 20.6 x 19 cm ハードカバー

要旨:動物園に行くことになったこぐまちゃんが、ともだちのしろくまちゃんをさそう。

評価:表情がまったくないキャラクターのため,大人は親しみにくい。朗読は非常に容易だが、絵に細部がないため対象は赤ちゃんのみか。
 著者の主張がまったく感じられないという意味では異色の絵本。

5段階評価:☆☆☆並(大人がつまらない)

対象:(0-1歳)

2010年6月25日金曜日

どろんこハリー

4834000206どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
著者:ジーン・ジオン(文) マーガレット・ブロイ・グレアム(絵)
出版社:福音館書店
ISBN-10: 4834000206
ISBN-13: 978-4834000207
発売日: 1964/3/15
大きさとページ数: 32p, 29.8 x 21.4 x 1.2 cm

要旨:ささいなことから家を飛び出した犬のハリー。散々遊び回り空腹に耐えかねて帰宅したハリーだが、身体が汚れすぎて、飼い主たちからはハリーとわかってもらえない。人間どもよ、どうしたらわたしの事がわかるのだ。。。

評価:ハリーにしかできな曲芸を披露してもハリーとわかってくれない飼い主たち。外見でしか判断できない飼主家族に共感できない。

5段階評価:☆☆☆並

対象:(2-4歳)

2010年6月24日木曜日

どうしてなの

4789601609どうしてなの
著者:たなか こういち(作) おちあい りょうこ(絵)
出版社と発売日:女子パウロ会 1984年1月
価格:¥1,000
ISBN:4-789601609
ページ数と大きさ: 20p, 17.6c,m ハードカバー

表紙の画像はこちら。

要旨:元気に野原を駆け回る少年と少女。鋭い観察力によって自然の不思議を問い続けた二人が得た答えとは? 驚愕の結末。

評価:どこにでもいそうな二人の子ども。自然、特に生き物に対する二人の問いは新鮮で深淵だ。科学者も舌を巻く疑問の数々に、エンディングへの期待がわくが、最後のページでどんでん返しの創造説開陳。科学者のみならず、子供の知的発達を願うすべての親の怒りを買うだろう。絵は良い。最後のページを黒塗りすれば良書。

5段階評価:☆要注意(有害図書;知性の抑圧)

対象:(15歳以上)

2010年6月22日火曜日

うずらちゃんのかくれんぼ

4834012301うずらちゃんのかくれんぼ (幼児絵本シリーズ)
著者:きもと ももこ
シリーズ: 幼児絵本シリーズ
出版社と発売日:福音観書店 1994年2月
価格:¥1,365
ISBN-10: 4834012301
ISBN-13: 978-4834012309
ページ数と大きさ: 32p, 21 x 19 x 1 cm ハードカバー

要旨:仲良しの うずらちゃん と ひよこちゃん。幼鳥とは思えぬ頭脳と体力によって高度なかくれんぼ技術を競い合う。突如降り始めた雨で帰宅できなくなった二匹の前に巨大な陰が立ちふさがる...

評価:良書。絵が美しく、ストーリーも分かりやすく楽しい。嫌味な刷り込みもなく安心。

5段階評価:☆☆☆☆☆最良(絵もストーリーも良く、読んで楽しい工夫にあふれる)

対象:(0-2歳)

2010年6月20日日曜日

えがおをさがしに―メルローズとクロック

4566008363えがおをさがしに―メルローズとクロック (児童図書館・絵本の部屋)
著者:エマ・チチェスター クラーク Emma Chichester Clark
シリーズ: 児童図書館・絵本の部屋
出版社と発売日:評論社 2006年5月
価格:¥1,365
ISBN-10: 4566008363
ISBN-13: 978-4566008366
ページ数と大きさ: 24.6 x 24 x 1.2 cm ハードカバー

要旨:「笑顔」をなくしたという犬のメルローズ。親友クロックの提案で笑顔を探しにいく。燃費の悪そうなアメ車で公園に乗り付ける二人。果たして「笑顔」はどのように見つけるのか? クロックの作戦とは...

評価:くだらない本。笑顔をなくすなど、子供には理解不能だろう。私も理解できない。さらに、高そうなオープンカーを乗り回す犬が笑顔をなくしたと言っても共感できるだろうか。
 「こんなふうに」を反復しているが、全く効果的でなく、むしろいらつく。
 絵は良い。

5段階評価:☆☆不満(全く共感できない)

対象:(3-4歳)

2010年6月18日金曜日

このブログについて

 このブログは児童書の書評を目的としたものです。当面は絵本が中心です。
 児童書は山ほどありますが、どの本が良いか読む前に判断するのはとても難しい事です。
 購入前に参考にしていたAmazonなどのカスタマーレビューと、実際に読んだあとのわたしの感想がかけ離れている事が多いために、私自身の書評を公表したいと思いました。
 良い本を子どもに読ませてあげたいという親心に忠実です。